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The Space Baa - With Love from a Planet (CD)

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アーティストプロフィール:The Space Baa
ジャンルを問わず、全方位に活動する雑食かつ無重力トランぺッターの辰巳光英が、アニメーションミュージックを多く手がけコアなファンを持つ吉森信(pf)と2000年に組んだ「ザ・サンフランシスコ」(2004年1stアルバム)などの自由で浮遊感溢れる音楽性を核に、2005年よりSpaced Out!! Project (辰巳光英ソロ+ゲスト)という形で2年間活動。

2007年、コンセプトを推し進めサウンドを強固なものにする為、ベースの不破大輔(渋さ知らズ、フェダイン)、ドラムスのJimanica(d.v.d、nhhmbase)の強力かつフレキシブルなリズム隊でSpaced Out!!としてレギュラーバンド化する。コンスタントにライブを重ね、骨太なバンドサウンドでありながらどこにでも飛んで行けるフリーな音楽性を追求。
2009年2月荻窪Rooster North Sideにて、レギュラートリオにドラムスの大西英雄(tegwon、仙波清彦&カルガモーズ)、パーカッションの関根真理(渋さ知らズ)をゲストで加えたスペシャルライブをCD化。CD化に際し、バンド名をThe Space Baaとする。

メンバープロフィール:
辰巳光英 Mitsuhide Tatsumi (electric-trumpet, iPhone, etc)
ラッパ一本持ってどこへでも飛んで行く無重力トランペッター。17才で電化トランペットのフリーインストバンド・すっぽんプロジェクトを開始。1990年、Earth, Wind & Frightersで上京、eijaレコードよりライブCD1枚(Great-Nanyade)とシングル1枚発表。早すぎた伝説のファンクグループGold Waxに参加。ポリスターよりCD1枚(Gold Wax)発表。脱退後、アーティストのレコーディングやライブサポートを中心に数年過ごすが、自身のルーツミュージック(フリーインプロヴァイズドミュージック)にたちかえり、エレクトロフリーデュオ 「ザ・サンフランシスコ」 を結成。
2004年、CD1枚(ザ・サンフランシスコ)発表。同年「渋さ知らズ」に参加。「渋星」「渋響」他CD数枚に参加。
2005年、5ヶ月に及ぶ渋さヨーロッパツアー。
2006年、電化フリージャズファンク「New Orleans ELECTRO」結成。「カトリーナ被害による救済イベント」に参加。
2007年、脳内宇宙遊泳ソロプロジェクト「Spaced Out Project」を始める。同年3ヶ月に及ぶ渋さヨーロッパツアー。
2008年、ソロにサウンドの限界を感じ、渋さ知らズの不破大輔、D.V.DのJimanicaと共に「Spaced Out!!」としてバンド化。
2009年、「中州通信」1月号にインタビュー掲載、音階からの離脱が我々には必要なのだ、などと音楽についての思いをえらそーに語る。等、益々自由で無重力になって現在に至る。

不破大輔 Daisuke Fuwa (electric-bass)
970年代後半より山本俊二、川下直広、のなか悟空等と即興演奏の現場に出る。
1986年フェダインを川下、大沼史朗と結成、2000年まで活動、6枚のアルバムを残す。
1989年に渋さ知らズを結成、演奏活動以外に劇音楽の作曲や、CDの制作を手掛ける。
2003年のフジロック、オレンジコートの3日目をプロデュース。
国内外の膨大なツアーや天幕渋さなど多種多様なプロジェクトを成功させ、国内だけにとどまらず、海外でも熱い評価を受ける。

Jimanica (drums, electric-pad)
15才よりドラムを始める。武蔵野美術大学映像学科卒業後、渡米。NYでフリーランスドラマーとしてマンハッタンを中心に数々のジャムバンドやR&B/ hiphopのセッションに参加。
2000年の帰国後、自身のユニットを結成し、東京を拠点に活動を開始。2005年ドラムソロ・アルバム“Entomophonic" (mao)をリリース。以降ドラム+PCでのソロライヴの他、多数アーティストと共演。
2006年にd.v.dを結成、日本のみならずヨーロッパ、韓国、オーストラリアなど各地で公演を重ね、活動の場を再び海外にも広げる。
2007年にAmetsub(PROGRESSIVE FOrM)とのデュオユニットJimanica: Ametsubを結成。ミニアルバム"Surge"をリリース。ダンスミュージックから即興、エレクトロニカまでをドラムで横断。

大西英雄 (drums)
15歳よりドラムを初め、数々のバンド在籍。
2000年インストロックバンド「TEGWON」を結成。
「WORD」「VACATION FOREVER」と2枚のアルバムを発表。
2006年にフジロックフェステイバルに出演。</p>
その他、自身のオリジナル曲を演奏する「ヒデヲプロジェクト」
打楽器総勢15人による「仙波清彦&カルガモーズ」
ギターボーカルと8 9ラム二人だけのバンド「愛染恭介と大西英雄」
女性ボーカルのソウルバンド「Nanamie」
など、個人としても精力的に活動中。

関根真理 (percussions)
小学校の鼓笛隊で大太鼓を担当したのがはじまり。大学のサークルでドラムを始めるがコンガの気持ちよさにはまり、卒業後パーカッションをリズム音楽研究所、その後ヤヒロトモヒロ氏に師事。その後JazzFunkバンド、Unlimited Editionでメジャーデビュー。2000年から渋さ知らズオーケストラに参加している。現在芝居での演奏や芳垣安洋率いる11人編成のパーカッションバンドOrquesta Nudge! Nudge!、うずまき兄弟、5000Mプールなど、多方面で活動中。

曲解説:
バンドサウンドではあるが、全編がインプロでライブレコーディングされたこの作品には、CD化に際し各スケッチにタイトルが与えられている。タイトルはそれぞれ納められているサウンドとの一致を感じさせるが、中にはマニアならニンマリとなるだろうタイトルも幾つかあることに気が付くだろう。

1. with love from a planet
月のように荒涼とした大地や、漆黒の闇をもつ宇宙空間などを感じさせる、壮大なイメージの序章曲。本来は曲と曲を繋ぐバンプに用意されていたものだが、コンセプトイメージと合致し、今回のアルバムタイトルにもなった。

2. insects have a dream of electric ship
バンドがひとつの船だとしたら、メンバーはその限られた空間のみで自由に生きるインセクトだ、という曲。細かく動く各楽器が、夏の虫を思わして面白い。

3. space on the corner
宇宙の上に我々が成り立っているのか、はたまた我々の中に宇宙があるのか?感情とは?空間とは?不安定に激しく掻き鳴らされるギターサウンドが、そのアンビバレンスな人類への問いかけなのだろうか。

4. yellow slime
叙情的で大きな流れのメロディと重厚なベースリフが、雄大な大陸を思わして心地良い。ゲストプレイヤーを加えたツインドラムとパーカッションが次第に熱を帯びていき、演奏は大地から空へと突き抜けて行く。

5, самара
宇宙船ソユーズを作る工場のある都市サマーラ。かつての冷戦時代は地図に載っていなかったとされるその地に渋さ知らズで訪れた辰巳と不破は、住宅地に誇らしげにそびえ立つ宇宙ロケットに圧倒される。ノーエフェクトでシンプルに展開されるフリースケッチは、ベーシスト不破大輔の真骨頂でもある。

6, crunchy jet propulsion
アルバム一番の長尺モノは、星々を巡る宇宙ロケットの咆哮か、はたまた過去から未来への人類の叫びなのか。スピードを伴って目まぐるしく変化する音の景色は長さを感じさせない。

7, i got root A
赤ちゃんの産声は世界共通でAの音であるという。体内という宇宙から解放されたそのエナジーのかたまりは、未来に何を想うのか。朗々とブロウする電化トランペットに徐々に合わさっていくリズム部隊。これはまさに大地、自然、そして人類や宇宙の鼓動の様である。

上記 "Fulldesign Records" プレスリリースより転載

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